日本の水は、安全か?半分正解で、半分間違っていると思います。
日本の水道水には、多くの細菌を消毒するために海外では考えられない量の塩素を使っています。
衛生的な水が使える一方で、お風呂では、塩素を体に浴び、飲み水や料理の行程からは、残留塩素を体の中に大量に入っていく仕組みになっています。
今回は、水道水の残留塩素によるメリットと、デメリットを詳しく紹介したいと思います。
ご家族に肌の弱い方のいるという方、健康を気遣う方、お子さんや赤ちゃんがいらっしゃる方には、特に読んでいただけたら嬉しいです。
目次
1. 日本の水道水は、残留塩素が海外の◯◯倍?!
日本の水道水に含まれる残留塩素濃度は、水道局の規定で0.1ppm/L以上、1ppm/L以下になるように決められています。だいたい平均すると約0.6 ppm/Lくらいのところが多いようです。
しかし、海外では、塩素は毒であるという考えがあるため、アメリカとフランスの残留塩素濃度は、0.1ppm以下に、ドイツは0.05ppm以下というかなり厳しく上限だけが決められています。
上限で考えると、日本はドイツの20倍もの残留塩素が入っているともいえます。長期的に考えるとかなり恐ろしい値です。
2. 残留塩素のメリットは?
日本の水道水は、飲んでもお腹が痛くならないので、安心して飲めますと言われていますよね。それは、高濃度の塩素で消毒しているからなのです。
1957年から塩素による水道水の消毒が始まりました。塩素の消毒力はとても強力なので、大腸菌やコレラ、赤痢などが死滅し、安全に飲めるまでになりました。
しかし、一方で消毒した後も、塩素は水道水にそのまま残ってしまうというデメリットもあります。
3. 残留塩素のデメリットは?
残留塩素のデメリットは、飲むことで体内に入ってしまうことや、肌や頭皮、髪に吸着して、強力にタンパク質を分解してしまうことです。
飲むことで体内に入る影響
水道水に含まれる有機物と、残留塩素がくっつくことで、トリハロメタンという発がん物質ができてしまいます。
水道局も、これが発生することは認めていますが、飲み続けても体に影響のない程度とは提言しています。しかし、水は飲むだけでなく、野菜を洗うなど調理にも使いますし、体に毎日入ると思うと恐ろしいですよね。
三重県のホームページにも載せられていますが、トリハロメタンも残留塩素も、活性炭により吸着されやすい性質があります。
浄水器を選ぶときは、活性炭フィルターのあるものがいいと言えます。
シャワーの残留塩素による肌や髪への影響
残留塩素は、サラリと流れてくれれば良いのですが、なんと肌や髪に瞬間的に殆どくっついてしまうということがわかっています。
むしろ、ここまで塩素が吸着すると思うと気持ち悪いですよね。。
また、残留塩素は、髪や肌にあるタンパク質を分解してしまうため、皮膚の弱い方や髪質にも影響を及ぼすと言われています。
浄水シャワーは、皮膚の刺激が弱まり、肌へ優しいということで、日本アトピー協会からも認定制度が設けられています。
4. なぜ日本の残留塩素濃度は高いのか?
一番の原因としては、採取する水の場所になります。
海外は、自然が多く山などから流れた地下水から採取したりしますが、狭い島国の日本は、河川や湖から主に原料となる水をとります。
河川や湖には、細菌や汚れが多いため、塩素消毒をする必要があるといえます。他にも、水の濾過の仕方などにも差があります。
まとめ
水道水がそのまま飲めるという安全そうな日本ですが、残留塩素の実態を知ってしまうと恐ろしいです。
特に、赤ちゃんや子供のいるご家庭や、肌の弱い方がご家族いる場合には、浄水による脱塩素は本当におすすめです。プールの後に、息子が肌を痛がっていたのは、塩素のせいだと気付いて、浄水シャワーを導入してみました。
今は、かゆみも治まり、毎日塗っていたステロイドも、週に1度塗ることで肌も安定しています。お水だけのせいではないと思いますが、口から入るものも、肌へ触れるものも、低刺激となり安心して過ごせるようになりました。