マルチアレルギーの息子と過ごす幸せな日々

薬剤師で、マルチアレルギーの息子を育てる1児の母です。アレルギー治療のため、肌にいいことや、食生活を徹底的に改善しています。育児が落ち着いてきたため、転職活動中です。

つらい花粉症は、いつまで続く?【スギ・ヒノキ】

意外と知っているようで知らない花粉症。花粉症は、いつまで続くのでしょうか。そして、元薬局薬剤師が、最新の治療についても紹介していきます。


【目次】
1. 花粉はいつまで続く?
2. 国民病
3. どんな人がなりやすいの?
4. 花粉症じゃなかったのに…どうして?
5. 花粉症の症状は?
6. 花粉症の診断基準は?
7. 花粉症は完治できる?
8. その他の治療は?
まとめ



1. 花粉はいつまで続く?

毎年花粉の飛散は、地域差はありますが、

スギ→2月半ば〜5月上旬まで
ヒノキ→3月中旬〜5月上旬まで

北海道をのぞく各地域で大量に飛散されます。北海道は、スギやヒノキは少ないですが、ハンノキやシラカバといった他の種類の花粉が飛散します。


2. 国民病

スギ花粉


花粉症は、2008年の調査によると3人に1人が症状を訴えていることがわかりました。特に、スギは日本独特の植物で、スギ花粉症が起こるのは、ほぼ日本だけといわれています。



3. どんな人がなりやすいの?

もともとアレルギー体質の方が、反応しやすいと言えます。また、スギ花粉に反応する人は、ヒノキにも反応する人が多いため、春先は症状がピークとなります。



4. 花粉症じゃなかったのに…どうして?

花粉症は、途中で罹患するのはなぜでしょうか。

花粉を大量に吸い込むと、体の中で異物がきたと判断し、花粉に対する抗体というものが作られます。抗体が増えることによって、また花粉が体の中に入ってきたときに、排除しようとするために症状がでます。

大量の花粉に出会ってしまうことで、今まで花粉症じゃなかった人も、症状がでやすくなるという仕組みです。特に飛散の多い年は、今まで花粉症ではない人も、マスクをするなど予防が効果的です。



5. 花粉症の症状は?

3大症状は、くしゃみ・鼻水鼻づまり・目のかゆみです。他にも口の中の症状などが出る人もいます。

1. くしゃみ

花粉という異物を外へ出すための、体の防御反応です。繰り返しでるため、つらい症状の1つです。

2. 鼻水鼻づまり

鼻水でつらい人

花粉症の鼻水は、無色透明でサラサラしています。黄色味がかって粘着性のあるものは、感染しているときにでるので、風邪をひいているときなどに出ます。

また、鼻の中の粘膜が炎症してしまうと、鼻づまりも引き起こします。


3. 目のかゆみ
目のかゆい人

目の粘膜から、花粉が入ることで、目の中の結膜が炎症を起こします。そして、かゆみが発生してしまいます。


6. 花粉症の診断基準は?

花粉症が疑われるようになったら、病院で診断してもらうとはっきりわかります。診断にも様々な方法が使われます。

1. 血液検査

血液中の抗体を調べる検査です。花粉に対するIgE抗体の量もわかりますし、ハウスダストやダニなど他のアレルゲンについても調べることができます。

2. 鼻の粘膜検査

花粉に暴露された紙を、鼻粘膜に貼り付けて、反応を見る検査です。

3. その他

他にも同じような原始的なやり方で、皮膚に傷をつけて、そこから花粉を暴露させる皮膚反応検査もあります。
また、目に花粉を暴露させるなどして反応を見る検査もあります。



7. 花粉症は完治できる?

今のところ完治の可能性が期待できる治療は、舌下免疫療法と、皮下免疫療法のみとなります。

どちらも、花粉を少しずつ体内に入れていき、徐々に量を増やすことで、体に耐性を作っていくという方法です。


【メリット】

舌下免疫療法なら痛みもなく進められる

・完治もしくは、長期間症状がなく過ごすことができる

・アレルギー源を減らすことができる

1つアレルギーが増えると、アレルギー体質の人は、他にも反応しやすくなる傾向があります。例えば、ダニに反応したら、ハウスダストにも反応しやすくなるなどです。
花粉を減らすことで、他のアレルギーへのかかりやすさが予防できるといわれています。



【デメリット】

・費用が高い

・治るのに2から3年かかる

・副作用が起きることがある

・スギ花粉はあるが、ヒノキ花粉は無いなど種類に制限がある



8. その他の治療は?

薬物療法

花粉症の治療として主に使われている方法です。医療機関が使用する薬としては、以下の3種類が主に使われます。
さらに、飲み薬成分を貼り薬とした最新治療もあります。




1. 抗ヒスタミン治療薬

1番使われているお薬です。市販のアレグラやアレジオンはこちらにあたります。
アレルギー症状がでる原因のヒスタミンを、ブロックしてくれるお薬です。最近は眠気などの副作用も、出にくい成分が開発されたので、日中に使いやすくなりました。


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2. 抗ロイコトリエン治療薬

主に鼻づまりがひどく、抗ヒスタミン薬では治らない方に使用されます。ロイコトリエンも、ヒスタミンと同じアレルギー症状がでる物質ですが、血管を広げて鼻の粘膜をうっ血させてしまうこともあります。

ロイコトリエンをブロックすることで、鼻の粘膜のうっ血を防ぎ、鼻づまりが改善されます。




3. 外用薬

抗アレルギー作用のある点眼薬を目に使用します。さらに、目のひどいかゆみには、一時的にステロイド点眼薬を使用します。

鼻の症状が強い人には、ステロイド点鼻薬が主に使われます。他にも、鼻づまりがひどい人には、一時的に鼻の粘膜にある血管を収縮する点鼻も使われます。常用すると効果が落ちるため、一時的な使用をおすすめします。


市販薬についてはこちらを参考にしてみてください





最新治療

2018年4月には、アレガサテープという貼り薬が久光製薬から発売されました。
今まで飲み薬として使われていた抗ヒスタミン成分を貼り薬にし、貼るだけで効果が期待できるというものです。

メリットとしては、以下が期待されます。

・1日中安定して効果がつづくこと

・皮膚吸収なので、胃や、肝臓への負担が軽減されること

デメリットとしては、かぶれやすさなどが挙げられます。

認証から1年経ち、長期処方ができるようになるのでさらに活用されそうなお薬です。





レーザー治療

薬では、効果が期待できなかった時に使われる治療です。鼻の粘膜をレーザーで焼くことで、花粉症の症状を軽減する治療です。

デメリットとしては、全ての人に効果が出るとは限らないこと、レーザー後、数日は鼻の症状がひどくなること、毎年行わなければいけないことなどが挙げられます。

保険適応となりますが、治療費もやや高めです。





まとめ


今は完治が見込める治療も、はじまっているんですね。とはいえ、まだまだ花粉症の症状は続く時期です。
体調を崩さないように、晴れた日や風の強い日は、万全の準備をしてお出かけください!!


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花粉症対策グッズはこちらを参考にしてみてください