フードロスが流行ってきている時代に廃棄量が多い企業でも有名なのがコンビ二業界です。
廃棄するなら値下げをしてでも売った方がいいのではないか?!普通ならそう思いますよね…
コンビニの食品廃棄は1日あたり384から604トンに及ぶと言われています。これはおにぎりやお弁当など賞味期限の短い商品を多く取り扱うため売れ残りが廃棄にどうしてもつながってしまいます。
しかし、売り切れで利益が出せないことの方が困るのでどうしても発注が需要を上回ってしまうのです。
多くのコンビニは表面上は値下げについてオーナーに任せるとの見解をとっているのです。
ローソン広報によると、「見切り販売も含めて、価格設定(雑誌等の再販制商品は除く)はすべて加盟店にお任せしており、店舗のレジのキーにも、あらかじめ『割引キー』が組み込まれています」とのこと
ファミリーマート広報も「価格設定については、独立した事業主である加盟店が決めること」としている
引用 サーチジャーナル
特にローソンはお菓子なども値引きしているイメージがありますね。値引きコーナーをつくってあるところも多いのではないでしょうか。
しかし、セブンイレブンについては特に値下げに懸念を抱いてることは有名です。2009年には、公正取引委員会から値下げを禁止しているとこのことで独占禁止法に基づく排除命令が出されています。
前述で出てきた独占禁止法に基づく排除命令をみていくと値下げされない理由も少しわかります。
この問題とは、店舗の廃棄にかかる商品に対してもセブンイレブンの店舗オーナーは本社にロイヤリティを支払う仕組みになっていました。
簡単に言うと廃棄するお弁当に対しても一定の利益分を本社に払わなければいけなかったのです。もちろん店舗としては利益はないので損失のみとなってしまいます。
そのためオーナーが見切り品を値引きしようとしたところ本社から圧力がかかりできず、本社に払う金額ばかりが増えてしまい訴えたと言うわけです。
これは本社にはまったくもっておいしい話ですが、店舗にとっては考えられない話ですね…
3. なぜ値下げをしないのか?
たくさんの理由が存在するようですが、コンビニの販売形態が深く関与しています。
値下げしない主な理由
コンビニはスーパーとは違い24時間営業で至る所に店舗展開し、便利さを売りにしています。
スーパーまで行くのが面倒だったり、手軽にお弁当が買いたい、夜中に欲しいなどの顧客を相手にしているのでそもそもディスカウントをあまり考えていないのです。
また、夜中も開店している店舗でいつ値引きをするのか。値引きが常習化してしまうとその商品目当てに来てしまうため結果として経営が厳しくなってしまうのだといいます。
値下げしない裏側
セブンイレブンに至っては訴訟を考えると、店舗で廃棄をしても本社には利益があるので廃棄をする理由がありませんよね。
この訴訟により廃棄について本社から15パーセント分を補填するという発表をしましたが、まだまだ店舗の損失のほうが大きそうです。
しかし、売り切れになるよりは在庫して欲しいという考えもあるため過剰発注を余儀なくされる店舗オーナーも多いようです。
4. 今後どうすればいいのか
コンビニの経営を考えるとたしかに消費者の希望で値引きというのは今後も難しそうですね、、
それよりは廃棄を見据えて利益ばかりでなく発注数を控えてもらうことが得策だと考えます。
果たしてこんなにコンビニは店舗が必要なのでしょうか。生活には便利ですが、少々便利すぎる気もします。
我々はデイリー品の利用を止めることは難しいと思うので、飲み物はネットで安く買うなど工夫が必要そうですね